Navarro Lopez 訪問
初入荷したスペインワインの生産者、Navarro Lopezを訪問してきました。
ワイナリーはスペイン中央南部にあるドンキホーテの舞台として有名なカスティージャ・ラ・マンチャ州のバルデペーニャスにあります。
バルデペーニャスはスペイン国内でも有数のワインの生産地として知られており、スペイン国内では最大の生産量を誇ります。
マドリッドからAVE(高速列車)に乗って1時間のシウダー・レアル駅で降り、さらに車で1時間移動して目的地のバルデペーニャスに到着です。
まずはDO(原産地呼称委員会)を表敬訪問。最近のDOバルデペーニャスはファッションブランドとコラボレーションや独自のコンクールを開催するなど、
地元のワインの普及に精力的なプローモション活動を行っているそうです。街にはスペインのシンボルでもある昔ながらの風車がオブジェとして残っていました。
街郊外のワイナリーに行く途中にアグザデラスの丘に立ち寄りました。この丘からは広大なラマンチャの大地にぶどう畑が点在する景色を眺めることができます。
丘には15mの高さの天使像があるのですが、70年代のテロによって破壊されてしまい今は骨格だけを残し、廃墟のような状態です。
ワイナリーに到着する直前にベルデホの畑に寄りました。
訪問した時期はまだぶどうはまだ青い状態で、試しにひと粒食べてみたのですが、当然酸っぱいだけでした。
バルデペーニャスでは白ぶどう品種は主にアイレンが多いのですが、最近はベルデホの栽培が増えているそうです。
当初は他地域での人気にあやかって栽培を始めたのですが、意外にバルデペーニャスの環境に適していて、出来のよいぶどうが育ったために
ベルデホの生産量は増えて行く一方だそうです。
土壌は石灰質で通気性のよい粘土質、有機物が少なく貧しいため、ぶどうの栽培にとても適しています。
雨が少なく、寒暖の差が激しい大陸性気候です。
これらの環境のおかげでしっかりしたボディとアロマを持つ高品質のワインを造ることが可能になっています。
畑の周辺には所々に野うさぎの巣である小穴が沢山ありました。
野うさぎがぶどうの木の幹を齧ってしまうので困っているそうです。
続いて赤ワインの原料となるテンプラニージョの畑を見てきました。
こちらもベルデホ同様まだまだ若い状態です。
雨が少なく、夏の暑さが激しいスペインでは灌漑が認められており、夏の間の限られた時期だけ水をまくことができます。
訪問した時も太陽が強く照りつけ、気温は40度近くありました。
これだけ暑いと当然人間も耐えられませんが、ぶどうにとってもなおさら厳しい環境です。
Navaro Lopezはバルデペーニャスで三番目の規模のワイナリーです。
年間生産量は1,400万本。熟成ワイン用の庫には6,000個のオーク樽を貯蔵しています。
24時間稼働の生産ラインはオートメーション化されていて、ボトルの箱詰め、BIBの袋詰めまでも自動化されています。
世界60カ国に輸出するためには、これほどの大規模なラインが不可欠なんでしょうね。
※ワイナリーを案内してくれた左からマーケティング部長のエチェデイ、社長のフランシスコ、輸出部長のルエディ
最後に現地で頂いた昼食の写真を紹介します。前菜にパプリカのタルト、一皿目はバカラオ(鱈)のサラダ、
メインにイベリコ豚のプレサの鉄板焼き(肩ロースの一部)を頂きました。
デザートはお気に入りのプリンの生クリーム添えです。そして最後にカフェコンレチェ。
かなり満足度のある料理でした。ワインも付いて15ユーロ(約2,100円)はかなりお得です。
Navarro Lopezより、手頃な価格でダブル金賞の高品質のワインをお届け!!
☆ インペリオ グラン レゼルバ 2007